定年・退職祝いの熨斗(のし)の選び方

楽々!定年・退職祝いの熨斗(のし)の選び方

楽々!定年・退職祝いの熨斗(のし)の選び方


定年・退職祝いの記念品には熨斗(のし)紙を

「熨斗(のし)」の添えられた贈り物は格式高く、より丁寧な印象を受けるもの。日本では退職祝いのみならず結婚祝いなど、改まったギフトや贈り物を用意する際に熨斗紙(のしがみ)を掛ける習慣があります。

「熨斗(のし)」は、誰からどういった目的でそのギフトが贈られたかを明らかにし、贈り物に品格を添えるもの。「親しい間柄ならつけなくてもいいかな?」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、親しい間柄の方からこそ「熨斗(のし)」の添えられたプレゼントをいただくと感慨深いものがあります。上司・先輩・取引先など目上の方への退職祝いだけでなく、同僚・後輩への贈り物にも、人生の節目のプレゼントには熨斗(のし)紙を掛けましょう。

実は熨斗(のし)紙、退職理由によって選び方や書き方が異なるのです。感謝の気持ちを伝えるメッセージも、失礼がないように書きたいところ!

今回は送別会の場合の熨斗(のし)紙の書き方・選び方をご紹介いたします。

実は「退職祝い」とは書かない!退職祝いの表書き

退職記念品を受け取って、まず一番に目に入るのが「表書き」(おもてがき)。のし紙の上段(水引の上)に書かれている、贈り物を贈る目的の部分です。

実は退職記念品の場合には、「退職祝い」とは書きません。それぞれの退職される理由によって変わります。では、表書きにはなんと書くのが一般的なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

  1. 定年ではない退職の、熨斗(のし)紙の表書き

    御礼」と書きましょう。

    退職とは定年退職だけではなく、キャリアアップやステップアップなど中途で退職される方も多いもの。「御祝」と書いてしまうと、「その人が職場から離れることを祝う」という意味にとらえられてしまうことも。また、ご退職がご本人の意思ではないケースもあるため、「祝」と書くのは避けます。
    「長く勤めて貢献された方に感謝の気持ちを込めて送別の品を贈ります」というメッセージを込めて、中途で退職される方には「御礼」と書きましょう。



  2. 定年退職の、熨斗(のし)紙の表書き

    御礼」と書くと間違いありません。
    謹呈」と書くと、よりかしこまった雰囲気になります。

    定年を無事迎えて退職されることをご本人が明らかに喜んでいる場合のみ、「御祝」と書いて贈ることもできます。退職者が去ることを喜んでいるように誤解を招きかねない場合もありますので、退職者本人のご様子に合わせてお選びください。

    上司や先輩、取引先など、かしこまったお相手に退職記念品をお渡しする場合には「謹んでさしあげます」という意味の「謹呈」もおすすめです。


  3. 結婚退職される方への、熨斗(のし)紙の表書き

    御祝」または「御結婚御祝」と書きます。

    「寿退社」という言葉もあまり聞かなくなりましたが、結婚を機に退職される方もいらっしゃいます。結婚退職される方への退職記念品には、お祝いの品であることを熨斗(のし)紙で伝えましょう。



  4. 出産のために退職される方への、熨斗(のし)紙の表書き

    御礼」と書きましょう。

    「出産は母子ともに命がけ」とよく言われるもの。無事の出産を誰もが願っているのですが、全ての出産が安産とは限りません。一般的に「出産祝い」については無事に赤ちゃんが生まれてから贈るもの。出産にまつわる退職祝いも同じように、万が一に備え出産よりも先に出産祝いとして贈ることは避けます。



水引の選び方にも違いはある?退職祝い熨斗(のし)紙の水引

水引(みずひき)とは、熨斗(のし)紙の中心にある紐のこと。

一般的に「蝶結び(ちょうむすび)」と「結び切り(むずびきり)」の2種類の結び方があります。繰り返してもよい出来事には「蝶結び」を、一度きりが好ましい出来事には「結び切り」の水引を用います。

  1. 定年退職祝い・中途退職の記念品・熨斗(のし)紙の水引

    蝶結び」を用います。

    蝶結びは、ほどいて結び直すことができる結び方。退職とは、人生に一度きりとは限らないものです。また、退職はキャリアアップや起業など、次のステージに向かうためのものなので忌むべきことでもありません。退職祝いには「蝶結び」の水引を用います。

    定年退職は、人生で一度きりという方もいらっしゃるかもしれませんが、そこで人生が完結するわけではありません。定年退職は新たなライフステージの始まりでもあります。再雇用や別の仕事に就職されるケースも多いので、「蝶結び」の水引が正解です。

    また、出産を機に退職される方への水引についても、出産は何度あってもおめでたいことなので「蝶結び」を用います。



  2. 結婚退職される方への退職記念品・熨斗(のし)紙の水引

    結び切り」を用います。

    結婚退職・寿退社される方に退職祝いの記念品を贈る場合の熨斗紙は、結婚祝いと同様に考えます。一度きりのお祝いがよいとされる結婚祝いおよび結婚退職のお祝いには、「結び切り」の水引を選びましょう。



これでバッチリ!熨斗の名入れや掛け方のマナー

熨斗(のし)の名入れは「贈り主様のお名前(ご注文者様)」


「受取人様」ではなく「送り主様」のお名前を入れる、という点に注意してください。

退職される方が、いろいろな人からプレゼントを受け取ったあと、「さて、これは誰からのプレゼントだったかな?」とわからなくなってしまうことがないように、送り主様の名前を入れるのです。そう考えればこのマナーは自然と覚えられますね。

さらに、名入れのポイントもう一つおさえておきましょう。連名で名前を入れる時の順序です。

右位置が上位となるため、職位や年齢が上の方を右から順に書いていきます。
ご夫婦など男女連名の場合は、男性を右・女性を左に書きます。
とくに順位のない関係の連名については、五十音順で右側から記入します。

お祝いを贈る方が多くいる場合は、「〇〇一同」などと記載するのが一般的です。1~5人程度の際は、先ほど紹介したように贈り主様(ご注文者様)の名前を並べて書きますが、人数がそれを上回る場合は「総務部 有志一同」「家族一同」「親戚一同」という形で熨斗に記しましょう。

退職祝いの熨斗(のし)紙の掛け方は「外のし」が一般的

熨斗(のし)紙と水引が決まったら、あとは気になるのが「外のし」か「内のし」かの選択。
「外のし」は一般的にはお祝い事、「内のし」は内祝いの贈り物に使われます。
退職祝いの記念品はお祝い事なので「外のし」を選ぶ方が多いです。
「外のし」の方が贈り物として晴れやかな雰囲気ですね。しかし少し控えめな気持ちで贈りたい、と思われる方は「内のし」をお選び頂いても失礼にはなりません。

内のしと外のしの説明

熨斗(のし)紙の選択も楽々!日本デザインストアのラッピング

日本デザインストアでは、ギフトの用途に合わせた熨斗(のし)紙を種類豊富にご用意しております。贈り物の用途をお選びいただくだけで、当店にてお品物にふさわしい熨斗紙を掛けさせていただきます。

のしラッピングも日本デザインストアにおまかせ

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定年・退職祝いのお役立ち豆知識





ご注意事項

  • ※本商品は全て職人の手仕事によるお品物のため個体差がございます。予めご了承のうえご購入下さい。


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