幾何学的なデザインのお皿・カップ 有田焼 Christian Haas

美しさと使いやすさを兼ね備えた、とびきりお洒落な有田焼

美しさと使いやすさを兼ね備えた、とびきりお洒落な有田焼とは?

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[2016/]カップ・ディーププレート・ボウル

税別: ¥4,800~

  • オリジナルセットあり
  • 別売化粧箱あり
  • 日本語の説明書付き
  • 英語の説明書付き(ご希望の方のみ)

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有田焼400周年の記念プロジェクト「2016/(ニイゼロイチロク)」より、ハッとする程美しい、とびきりおしゃれなお皿のコレクションの登場です。2016/atiraの有田焼を焼き上げたのは、1616/arita japanでも食器の製作を手掛けている宝泉窯(ほうせんがま)。江戸時代より鍋島藩に焼き物を献上していた老舗の製陶所です。そしてお皿の食器デザインは、ポルトガルを拠点に世界的に活動するインダストリアルデザイナーのChristian Haas(クリスチャン・ハース)による作品です。

クリスチャン・ハースの食器の表と裏

釉薬がかかっていない?いえ、かけていないのです

クリスチャン・ハースと有田焼のコラボレーションによって生まれたこちらのコレクションの特徴は、なんといっても「釉薬がかかっていない」磁器の素地の美しさ。器の外側はふんわりとした優しい磁器の手触りを残すためあえて釉薬をかけない仕上げをしております。

対して、器の内側には儚げな色合いが美しい、ペールトーンのニュアンスピンクとニュアンスグレーでの艶のある仕上がり。優しい手触りと優しい色合いが楽しめる、とびっきりお洒落な食器です。

食器の裏側は釉薬がかかっていいません

魅せたいのは“シンプルさと驚き“

クリスチャン・ハースのデザインによるこちらの有田焼の食器・お皿の第一印象は、おそらく「シンプル」というものではないでしょうか?
淡いニュアンスカラー以外は、いわゆる「普通の食器?」と捉える方が多いかもしれません。
しかし、実はこのクリスチャン・ハースのおしゃれなお皿・食器のコレクションには…手にした方だけが“気づける“、驚くべき微細なディテールを持ち合わせているのです。

まず1点目、それは「工学的で複雑な幾何学的な形状」。

こちらのクリスチャンハースのおしゃれなお皿食器シリーズは、一見丸い食器に見えますが…実は底は三角形になっているのです。そう、底は三角形で上に向かって緩やかなカーブを描きながら丸形に近づいて行っているのです。この三角から丸への変形するカタチ、有名な構造ですと東京都のスカイツリーがこの構造と一緒ですね。

三角形も丸も、自然界では安定したカタチと言われていますが、食器でわざわざ手間をかけて底を三角形にするデザイナーはあまりいません。なぜなら底と上部のフォルムを変えるのは実は至難の業だから。この変形するデザインは、プロダクトデザイナーとして経験を積んだクリスチャンハースと、有田焼の職人が持つ技術だからこそ成し得たデザインだと言えます。

さらに、クリスチャンハースは、宝泉窯と共に開発を進めながら、伝統的な製陶技術に革命を起こしたと言います。それは底のカタチが三角形であるのと同時に、一般的な食器に必要とされる「高台」を取り除く技術を開発したということ。この高台を取り除いたからこそ、三角形でありながらも丸みを帯びた柔らかなフォルムを実現。そして安定して器が自立するようにし、1つ1つの食器がまるで彫刻作品であるかのように仕上げたのです。

複数のクリスチャン・ハースの食器を並べた様子

次に2点目、「裏を見て!」

クリスチャンハースの食器がお手元に届いたら、まず最初にお皿をひっくり返して見てみてください。そうすると…なんと今度は裏側に何やら記号が…!しかもサイズによって彫り込まれている記号が異なります。この記号は何を意味しているのでしょう?この問いに対し、クリスチャンハースは、

すべてのアイテムの底の部分には記号が描かれています。何かしら特別なディテールを加えたかったのですが、日本でもそうであるように、すぐに分かるようなものはいやでした。何か洗練された、エレガントだけどファッショナブル過ぎないものを作りたかったのです。

たとえば、素敵なジャケットを買った時に、インナーのラインが美しいとかそういったささやかなことです。持ち主にこの小さな喜びを感じてもらえたらと思い、微細なディテールを加えました。

クリスチャン・ハースさんより

と答えています。この隠れた記号の部分は、使う人の楽しみのためであり、ひっそりと、ユニークな装飾の形。おしゃれなお皿・食器にはシンプルなデザインだけれど、どこかに驚きを…という彼のコンセプトは底にしっかりと刻み込まれているのですね。

カップの裏側にも記号が彫られている

使い勝手とデザインを両立

クリスチャンハースのコレクションでは、ティーカップとディーププレート、ボウルの3種類のデザイン、そしてピンクとグレーの2色をご紹介致しております。

ティーカップは小ぶりな大きさですので、湯呑としてお使い頂けるサイズ。ディーププレートと合わせればカップ&ソーサーとしてもお使い頂けます。

ディーププレートはその名の通り、ケーキ皿や銘々皿、取り皿としてお使い頂けますが、ちょっとした深さがあるので煮物や和え物などをよそうこともできる器です。

ボウルはサラダボウル、スープ皿、シリアルボウルなどに使えるサイズ。こちらもディーププレートと合わせて、スープ皿とソーサーとしてお使い頂けます。また、底の三角形は全てスタッキングができるように計算されているので、重ねても安定して収納することができます。

おしゃれなお皿・食器はシンプルだからこそ汎用性があり、また洋にも和にも使える食器なのですね。

ティーカップとディーププレートでカップ&ソーサーに

ギフトセットはプレゼントにも

結婚祝いのプレゼントや、引き出物で贈りたいというご要望にお応えし、日本デザインストアオリジナルのギフトセットをお作り致しました。ティーカップのペアの他、ディーププレートやボウルのセット商品もご用意いたしております。

淡いピンクとグレーの組み合わせは、大人っぽいペアグッズにピッタリ。「知る人ぞ知る」が詰まった珍しい食器は、建築やデザイン、アートや美術品などの興味があり、モノにこだわりがある方にもお喜び頂けるはず。ギフトセットは専用の化粧箱にお入れしてご用意いたしますので、ご家庭用の場合は単品を組み合わせてご購入下さいませ。

ギフトボックス入りのペアセット

デザイナーのクリスチャンハースとは?

Christian Haas(クリスチャン・ハース)はドイツ生まれのインダストリアルデザイナー(工業デザイナー)。インダストリアルデザインの仕事はドイツのミュンヘンで活動を始め、2007年に自身のスタジオをパリに設立。2014年からはポルトガルのポルトに拠点を移し、活動を行っています。

デザインの活動分野広くは、磁器とガラス製品に重きを置きつつも、照明から家具、インテリアデザインへと多岐にわたります。クリスチャンハースのデザインは、こちらの食器のコレクションからも見て取れるよう、機能性と洗練された表現との調和が特徴です。2016/arita以前では、カトラリーメーカーのクリストフルや磁器メーカーのローゼンタール、ビレロイ&ボッホ、テレジアンタールといった名だたるブランドとコラボレーションをしています。

こちらのおしゃれなお皿・食器のシリーズは、非常に日本文化や日本美学に影響を受けたといいます。特に「質素さと複雑さ」を結合する日本の特徴に着想し、テーブルセッティングにおけるアジアの様式とヨーロッパの様式を比較研究するところから始まり、その両方の国において、うまく機能するような形とサイズの容器を定義したと言います。

クリスチャンハースはこの食器のコレクションを、日々使うためには控えめで利用しやすいものであること、そしてその美しさが予期せぬ幾何学上の繊細さの中に見出されること、と定義しました。

デザイナーのクリスチャン・ハース
Desinger's photo: Kenta Hasegawa
Product's photo: Yasunori Shimomura

オーナーからのひとこと

モダンな有田焼1616/arita japan(イチロクイチロクアリタジャパン)に続き、2016年の有田焼400周年を記念して発表されてたコレクション2016/(ニーゼロイチロク)。1616/arita japanが発表された時は、従来の有田焼とは異なる表現技法に大変驚きましたが、今回のクリスチャンハースのコレクションを見た時も、今まで見たことの無い「器の底」の部分の表現方法に大変驚きました。

ご説明の部分でもお伝えいたしましたが、このおしゃれなお皿・食器の一番の見どころはなんといっても「底」。この底の部分に一目ぼれをして、ご紹介をさせて頂く事に致しました(笑)。
釉薬をかけないマットな質感に、三角形の底、そして高台がなくつるんとした仕上げ、そして底のカタチにぴったりあった記号。初めて見るのに、あまりにも完成されたデザインに、見れば見るほど「うーむ!!」と唸ってしまう通好みの食器です。

まだお取り扱いしているショップも少ないため、ちょっと珍しい結婚祝いや引き出物をお探しの方にもおすすの逸品です。

ご注意事項

  • ※電子レンジ・食器洗浄機をお使い頂けます。
  • ※本商品は全て職人の手仕事によるお品物のため個体差がございます。予めご了承のうえご購入下さい。


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