東屋の南部鉄瓶 おすすめ 伝統工芸品

東屋 南部鉄瓶

大切に育てたい!お水が美味しくなる一生モノの南部鉄瓶とは?

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[東屋]水沢姥口鉄瓶

税別: ¥12,000~

  • オリジナルセットあり
  • 別売化粧箱あり
  • 日本語の説明書付き
  • 英語の説明書付き

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[商品の入荷待ちにつきまして]
大変申し訳ございませんが、水沢姥口鉄瓶は現在商品の仕様変更の為、工房からの入荷待ち状態でございます。
現在入荷日未定となっておりますため、お品物が入荷するまでは予約注文等お受けいたしかねます。人気商品の為すぐにご用意できず心苦しく存じております。何卒ご理解いただけますよう、お願い申し上げます。
別工房ではございますが「Rojiの南部鉄瓶」をご用意しております。南部鉄瓶をお探しの方はぜひご覧くださいませ。

毎日育てるのがコツ!お水が美味しくなる岩手の南部鉄瓶

南部鉄瓶(なんぶてつびん)と言えば岩手県が誇る日本を代表する伝統工芸品「南部鉄器(なんぶてっき)」の技術を活かして造られた鉄製のやかん。奥州平泉、なんと900年以上の歴史がある鋳物技術で作られています。

ずっしりとした重量感、趣のある漆黒の色合い、美しい陰影を浮かび上がらせるしっとりとした鋳肌の鉄瓶は、置いておくだけでお部屋の雰囲気をぐっと小粋にしてくれる粋なアイテム。まるで日本文化を凝縮したかのような逸品は、持ってはいなくても「いつか欲しいな」と思う生活道具の一つではないでしょうか?

そんな「伝統工芸品・南部鉄器」という印象が強い南部鉄瓶。実は毎日使うほどにお水の味がまろやかで美味しくし、さらに手軽に鉄分補給もできてしまうということをご存知でしたか?
毎日鉄瓶を育てるように使いながら、長い年月をかけて愛用できるのも南部鉄瓶の魅力の一つ。
こちらでは数ある南部鉄瓶の中でも、特にモダンで洗練されたデザインに定評がある東屋(あづまや)の「水沢姥口鉄瓶(みずさわうばくちてつびん)」のご紹介をいたします。南部鉄瓶がもつ不思議な魅力とその秘密を、どうぞじっくりとご覧くださいませ。

女性が水沢姥口鉄瓶でそば猪口にお湯を注いでいる様子

東屋の水沢姥口鉄瓶とは?

「水沢姥口鉄瓶(みずさわうばくちてつびん)」。
一見、「なんじゃこりゃ?」と思う聞き慣れない言葉かと思いますが、これはこちらの南部鉄瓶の特徴を表した商品名になっています。

まず「水沢(みずさわ)」とありますが、これは岩手県の水沢市で作られていること。
もともと「南部鉄器」とは江戸時代に南部藩の領内だった盛岡市でうまれた鉄器のことをさしたのですが、当時仙台藩の領地であった水沢市の鉄器も現在は「仙台鉄器」ではなく「南部鉄器」と呼ばれるようになりました。「南部鉄器」の一大生産地は岩手県の盛岡市と水沢市なのですね。

そして「姥口(うばぐち)」ですが、これは鉄瓶の上部、蓋と本体の形状のことを表しています。
由来は茶の湯の世界、蓋の周囲が盛り上がり口のすぼまった形をした釜や香炉、水差しを、それぞれ「姥口釜」などと呼ぶのですが、こちらの鉄瓶も蓋が本体よりも少し低い部分に収まっているため「姥口鉄瓶」という名称になっています。東屋の水沢姥口鉄瓶は現代風にアレンジされたモダンなデザインでありながらも、生産地に敬意を払い茶の湯の文化を継承した粋な南部鉄瓶の逸品です。

東屋の水沢姥口鉄瓶の大サイズと小サイズ

東屋の水沢姥口鉄瓶おすすめポイント5点

  1. 洗練されたモダンなデザイン

    通常、南部鉄器の鉄瓶というと、鉄瓶の表面に「あられ文様」など凹凸をつけたものが伝統的な仕様として多く見受けられます。精巧な凹凸文様の由来は、かつて南部鉄器の職人がこぞって細工の細かさで技を競ったため。江戸時代、上方に献上する鉄器としても、可能な限り贅を尽くした細工などが求められたからなのだそうです。

    そんな南部鉄器の歴史的背景を踏まえながらも、東屋が現代のライフスタイルに馴染むようにと作り上げた水沢姥口鉄瓶は、装飾を一切施さないシンプルな南部鉄瓶。気負いの無いすっきりとしたデザインはまさに「引き算の美学」と言えます。

    洋風、和風のインテリアでもすっと溶け込み、モダンで洗練された空間を作り出してくれる南部鉄瓶です。東屋の水沢姥口鉄瓶のサイズは縦長で瀟洒な佇まいの「小」と、横長で趣のある佇まいの「大」。どちらも蓋のつまみのかたち、蓋が一段下がっておさまる様子など、細かな部分まで洗練されたシックなデザイン。
    つや消しのマットな鋳肌や、鉄瓶の取手が倒れて収納できるなど、東屋の水沢姥口鉄瓶は他の南部鉄瓶とは一線を画した丁寧な仕上がりになっています。

    東屋の水沢姥口鉄瓶の大サイズと小サイズを上から見た様子
  2. 毎日飲むだけ!鉄瓶で手軽に鉄分補給

    あまり知られていませんが近年日本人の5人に1人、女性では2人に1人が貧血症、または準貧血症だと言われています。南部鉄瓶は鉄分の補給に効果的であり、アルミやステンレスのケトルなどで湧かしたお湯では得られない効果があると言われています。
    「南部鉄瓶で鉄分補給」。ここまではみなさんもご存知かもしれませんが、実は理工系出身である当店のバイヤー、「本当に鉄瓶で鉄分が取れるのかな…??」と疑いを隠せない様子。真意が分からないままお客様にお勧めすることはできませんので、南部鉄瓶の作り手さんに確認すると同時に、科学的な研究結果が無いか調べてみました。

    すると、ちゃんとありました!「南部鉄瓶は鉄分の補給ができる」という結論が。
    厳密に言うと補給できるのは鉄そのものではなく「鉄イオン」。せっかく鉄分補給ができるのなら知っておいた方が良いですね、ということで少し専門的になりますがご説明をいたします。
    鉄はご存知の通りFeですが、水に溶けた状態の水溶液中では「二価の鉄イオン(Fe2+)」と「三価の鉄イオン(Fe3+)」とがあります。南部鉄瓶の鉄肌と水が触れることによって発生するのはこの「二価の鉄イオン(Fe2+)」。

    そして、人間の腸で吸収できるのはこの「二価の鉄イオン(Fe2+)」だけなのだそう。そのため南部鉄瓶と水が触れることによって発生する「鉄イオン・鉄分」が、吸収しやすく身体に良いと言われているのです。
    また鉄瓶から発生すると言っても大きく溶け出すという訳ではなく、一回の湯沸かしで摂取できるのは1~2mg程度。鉄分の一日の必要摂取量が12mgですので、必要摂取量の1~2割が取れるのですね。
    この南部鉄瓶の利用による鉄分の補給は岩手大学教育学部 医学博士 及川桂子氏の研究報告書に掲載されています。
    (参考論文1:及川桂子,鉄欠乏性貧血ラットにおける鉄鍋溶出物の貧血改善効果,日本家政学会誌 47(11),1073-1078,1996)
    (参考論文2:今野暁子・及川桂子,調理中に鉄鍋から溶出する鉄量の変化,日本調理科学会誌 36(1),39-44,2003)

    科学的にも証明された南部鉄瓶の鉄分補給の効能はメディアでも注目を集め、NHKの人気番組「ためしてガッテン!」でも取上げられました。
    なお、鉄瓶ではなく急須(内側がコーティングされているもの)につきましては鉄分補給が出来ませんので、「貧血予防で鉄分を補給するなら鉄鍋や鉄釜、鉄瓶など内側が鉄肌であるもの」と覚えておいてくださいね。

  3. お水が変わるだけで、料理が美味しくなる

    南部鉄瓶で沸かしたお湯は、水道水などに含まれるカルキ(塩素)をほぼ除去するため、そのままでは飲めなかった水道水をまろやかな味に変えてくれます。実際に沸かした水道水を飲み比べてもその違いは歴然!
    水からカルキのえぐみやカドを取り除かれるため、実際にお茶や紅茶を入れてみると柔らかな口当たりでとても美味しくなります。お水を入れて沸かすだけで美味しくなるので、まるで魔法のよう!
    日本茶や、紅茶、コーヒーなどの飲み物の他、お茶漬けやお吸い物などの食べ物まろやかになり美味しく頂けます。

    近年では水質が問題視される中国などでも「水が美味しくなる!」と評判で、日本に来られた中国の方が近所の方の分まで買って帰られることも多いそうですよ。

  4. 実はかなりお得?抜群のコストパフォーマンス

    「一生モノの南部鉄瓶」と言われるだけあり、お湯を沸かすやかんの代わりにしては高額な南部鉄瓶。最近では安価な中国製のものも出回っていますが、鉄の中に鉛が含まれているという可能性もありますので、できれば国産のものをお選びいただくことをお勧めしております。

    とはいえ「一生モノの南部鉄瓶」。毎日使えばかなりお得というのは実はあまり知られていません。なぜなら…まず鉄瓶はそう簡単には壊れません。また後ほど詳しくお伝えいたしますが、上手に使えば数十年、孫の代まで使えるのが南部鉄瓶です。さらに南部鉄瓶の構造は簡単ですので、ちょっとした修理なども東屋に問い合わせれば対応をしてくれます。

    東屋の水沢姥口鉄瓶の「大」のお値段は¥21,000(税抜)、仮にこの鉄瓶を短く見積もって10年間使用したとしても、なんと月々¥175。いつか買いたいと思っているのであれば、なるべく早く迎え入れて、じっくりと育てていくのがオススメです。

  5. 熱源の心配なし。IHでも使える大サイズ

    東屋の水沢姥口鉄瓶の大きさは、「大」と「小」の2種類。
    実は横長で安定感のある「大」サイズは、IH(電磁調理器)にも対応しています。最近は冬になると石油ファンヒーターやエアコンではなく、石油ストーブ(アラジンのブルーフレームなど)をご愛用のお客様から「南部鉄瓶をストーブの上に置くように」とご用命をいただくのですが、さすがに夏場は石油ストーブの出番もありません。東屋の南部鉄瓶は冬場はストーブの上、夏場はIHで…と使い分けられるのも重要なポイントです。

    またギフトとしてご用意する場合、結婚祝いや引越し祝いのプレゼントで贈ったものの、お住まいがオール電化住宅で使い道がなかった…という悲しい結末も避けたいもの。
    大サイズであれば、南部鉄瓶の熱源に関しましては同梱の取扱説明書にも記載してありますが、「IHでも使えるから毎日使ってね!」というメッセージを添えれば、受け取った方にも安心してお使いいただけますね。

    IHに乗せた大サイズの東屋の水沢姥口鉄瓶

職人のひと手間、「油焼き」仕上げ

東屋の水沢姥口鉄瓶は2018年の仕様変更後、表面のみ「油焼き」にて仕上げております。こちらは椿油と茶渋液を交互に塗って焼く手法。鋳物ならではの重厚感あるツヤが生まれ、鉄瓶を錆びにくくする酸化被膜が形成されます。

油焼きによって仕上げた鉄瓶には色ムラが見られます。製法上、こちらは完全に防ぐことはできません。一点物の鉄瓶の鋳肌の表情としてお楽しみください。

東屋の南部鉄瓶の色むらイメージ

使い方はシンプル、「熱いうちに乾かす」こと!

南部鉄瓶と聞くとなんとなく使い方が難しそうな印象。鉄のフライパンや鉄鍋の場合、使い終わった後に水分を飛ばすために空焚きをする、油を塗っておくなどがありますが、東屋の水沢姥口鉄瓶においては難しいことは殆どありません。

使い方はシンプル、「熱いうちに乾かす」こと!お湯が沸き終わったら、中のお湯を急須やポットに移して出し切り、蓋を開けたまま余熱で乾燥をさせてください。
錆は水の温度が低い時に発生しますので、石油ストーブの上などに置いてご使用いただく方は、ストーブの電源を切ったら鉄瓶の中のお湯も鉄瓶から出すようにしてくださいね。

女性が東屋の水沢姥口鉄瓶の持ち手と蓋を持っている様子

育てるポイントは「触れずに見守る!」こと

さらにもう一つ、東屋の水沢姥口鉄瓶を一人前の南部鉄瓶に育てるために必要なことがあります。
それは「鉄瓶の中を触れずに見守る」こと!
南部鉄瓶を毎日使用することによって、水の中に含まれるカルシウムなどのミネラル分が白く定着してきます。これは湯垢と呼ばれ、鉄瓶の中に過度な錆の発生を抑えると同時に、お水をまろやかにしてくれます。とくに、使い始めの一ヶ月ほどは、毎日お湯を沸かすと、湯垢も速く定着しますよ。
また、使い始めは鉄瓶の中に赤い斑点が出て、全体に広がっていきますが、これは錆ではありませんので触れたりこすったりせず、そのままお使いください。(赤っぽい色、錆の匂いがするお湯になった場合は錆です)

一般的なステンレスのケトルやアルミのやかんとは違い長く使うためのコツがありますが、毎日の暮らしの中でそんな小さな決まりごとを守りながら育てるのもまた楽しみの一つ。
日用品や暮らしの道具に愛着を持ち、じっくりと長い年月をかけて育てていくのも、丁寧で贅沢な時間の一つですよね。
毎朝、大好きな鉄瓶で丁寧にお湯を沸かす時間が、かけがえのない贅沢な時間になりますように。

こだわりを持つ方への贈り物にも

丁寧な暮らしを送る方にとって、美味しいお水やお茶をいただける南部鉄器の鉄瓶はマストアイテム。とはいえ、すでに便利な電子ケトルや電気ポットをお持ちの方にとっては、「一応電子ケトルでもお湯は沸かせるから…」と、高価な鉄瓶を自分で買うのは躊躇してしまうもの。(何を隠そう、バイヤーの私がそうでした…)

東屋の南部鉄器の鉄瓶は、まさに自分で買うにはちょっと高いけど、プレゼントで頂いたらうれしいものの一つ。ストウブやル・クルーゼの鍋を愛用し、アラジンの石油ストーブや薪ストーブをこよなく愛する方に贈れば、喜ばれること間違いなし!
既にお持ちの電子ケトルや電気ポットは、お湯の保温や温め直しようにと、南部鉄瓶と使い分けて併用していただけるのでご安心ください。道具を育てることがお好きな奥さん(妻)・お嫁さんへの誕生日プレゼントや結婚祝い、引っ越し祝いのプレゼントにもオススメです。

サイズに迷ったら大サイズがおすすめ!

贈り物として水沢姥口鉄瓶の大と小どちらがいいだろう...?と迷われた場合は、大サイズの鉄瓶をおすすめしております。南部鉄器の鉄瓶は普通のやかんと違い、やかんの中に沸かした水を入れておくことができません。そのため、1日に飲む分のお水は朝鉄瓶で沸かして、後はポットや耐熱性のジャグに移しておくのがおすすです。そうなると、1日に飲む分は一度に沸かしたいもの。小の鉄瓶の容量は0.7リットルなので、一人暮らしの方や小まめに沸かす方にはオススメですが、2人以上の方と暮らしている場合や、お茶やお水をたくさんいただく方には大サイズの鉄瓶がオススメです。大の鉄瓶ならIHも使えますしね。「大は小を兼ねる」、迷ったらこちらがオススメです!

VOGUE JAPANで水沢姥口鉄瓶が紹介されました!

世界の最新ファッションやコレクションをはじめ、ファッションモデルやビューティ、ジュエリーなど、様々なニュースやトレンド、新作情報を紹介する人気雑誌VOGUE JAPAN(ヴォーグジャパン)2016 12月号にて、当店の水沢姥口鉄瓶が紹介されました。
『進化するプリンセス』という特集の中の『センスあるギフト選びこそ、モダンなプリンセスの証し。』というタイトルで、女優の長澤まさみさんから竹内結子さんへのお勧めのギフトとして水沢姥口鉄瓶のご指名を頂きました。長澤まさみさんご自身にもご愛用頂いているというのも嬉しいですね!
ヴォーグの特集では『美を極めるトップ女優達。その魅力に磨きがかかる、一級の品々をチェック』とありましたので…やはり毎日手軽に鉄分が補給できる南部鉄瓶は、美容と健康を気にする方にはピッタリなのかもしれません。

雑誌に紹介された東屋の水沢姥口鉄瓶のページイメージ

東屋とは?

こちらの南部鉄瓶は、東屋が及富に製作を依頼しプロデュースをした逸品。東屋(「あづまや」)(実は「あずまや」ではありません。)は日本古来の技術と素材を活かし、細部までこだわった食器や日用品をプロデュースする創業1997年のブランドです。

東屋代表の熊田さんは手工芸の産地とデザイナー、そして小売店とをつなぐ、いわば架け橋のような存在。アメリカでの長い海外生活を経て、日本の工芸品の魅力を再認識し東屋を創業しました。
創業以来「長く愛着を持って使える商品・素材や技術に妥協しない工芸品」を信条に、一貫したこだわりと熟練した日本各地の職人技術を活かしたプロダクトの開発・改善を行っています。

こちらの「水沢姥口鉄瓶」からも見て取れるよう、東屋の食器や日用道具は日本の伝統的な文化や工芸の技術を継承しながらも洗練された美意識をもち、懐かしいのにどこかモダンな空気感を生み出すのが特徴。
丁寧に丹精込めて作られた南部鉄器の鉄瓶は、手で触れ使い込むほどに、日本の伝統文化に基づく美意識やものづくりの原点を気づかせてくれるでしょう。

創業約170周年。南部鉄瓶を製作している及富とは?

東屋の南部鉄器の鉄瓶を製作しているのは、奥州平泉、岩手県水沢に工房を構える「及富(おいとみ)」。創業は嘉永元年(1848年)「南部宝生堂」という屋号でスタートした、創業約170周年の南部鉄器の老舗企業です。現在は7代目である及川一郎さんを筆頭に、10数名の職人で日々南部鉄器を製作しています。(ちなみに「及富(おいとみ)」という社名は、創業者の名「及川富之進さん」から来ており、「及川富之進鋳造所」という名称でも親しまれています)

特筆すべきは、今から60年以上も前の昭和29年に「南部鉄瓶の街」と呼ばれる岩手県の水沢の地から、日本で初めてアメリカに南部鉄器の鉄瓶を輸出した工房であるということ。以後日本を代表する南部鉄器の製作工房として世界中に名を馳せ、昭和45年には当時の皇太子妃殿下、現天皇皇后陛下の工場ご見学も賜りました。

岩手の地で南部鉄器を製作しているメーカーはどこも素晴らしい鉄瓶やティーポットを作り上げていますが、及富の一番の特徴としては創業時より自社での一貫生産(デザインから型の製作、鋳造、研磨加工、塗装仕上げ)を行っていること。分業制ではなく全てを自社で行っているため、アイテムごとの改善に長けている上、最低限のコストで製作できるため、170年近くお客様に愛され続けています。

及富の工房で働く職人さんの作業風景

本物の南部鉄瓶は何十年も使える一生モノ

南部鉄器を始めとする鋳物のアイテムは、上手に使えば数十年、数百年使えるということをご存知でしょうか?割れ物であるガラスや陶器、劣化の可能性がある合成樹脂やコーティングをされたステンレス、また電気を必要とするポットを50年、60年と長く使うことは難しいもの。
しかし南部鉄器のようにしっかりと鋳込み、焼きつけて造られた鉄瓶は錆さえ気をつければ簡単に割れたり剥がれたり、故障することもありません。傷もつきにくく、使えば使うほどツヤも出てくる南部鉄瓶。毎日毎日使いながらも、親から子へ、そして孫へと何代に渡ってでも使うことができる言わば一生モノのアイテム。

それでも万が一壊れたり、錆がひどくなってしまったら…?
ご安心ください。東屋では購入後もご自身で対処できない錆や、弦の外れ、その他状態に応じた修理を承っています。東屋の問い合わせ先は同梱の説明書に記載しておりますので、お気軽にご相談ください。毎日愛情込めてお使いいただく南部鉄瓶、どうか末永くご愛用ください。

カウンターに乗った東屋の水沢姥口鉄瓶の大と小

私が今まで見て、最も見事な湯垢が付いていたのは静岡のお茶屋さん。鉄瓶の中が鍾乳洞のようになった鉄瓶を見て最初は驚きましたが、そのお湯で入れてもらったお茶の美味しいこと美味しいこと…。
新品よりも価値がある道具というのは、こういうものなのかと納得をしました。
そのまろやかな味が忘れられず、いつか当店でも鉄瓶を扱いたいと思ったところに、この洗練されたデザインの東屋の「水沢姥口鉄瓶」に出会いました。
お手元に届いたらぜひ、使い始めはたくさんお湯を沸かして、自分だけの魔法の鉄瓶を作って下さいね!

南部鉄瓶をお探しの方にはコチラもおすすめ

おしゃれな南部鉄瓶をお探しの方には、Roji Associates(ロジ アソシエイツ)の南部鉄瓶もおすすめです。こちらは茶の湯文化をそのまま受け継いだアラレ模様が印象的な鉄瓶。シンプルモダンな水沢姥口鉄瓶もおすすめですが、伝統的な南部鉄瓶らしいRojiの南部鉄瓶も陰影が美しい逸品です。



ご一緒におしゃれな急須・ティーポットはいかがですか?

日本デザインストアでは東屋の水沢姥口鉄瓶で沸かしたお湯で美味しいお茶を淹れていただける、おしゃれな急須・ティーポットも数多く取り揃えております。
南部鉄瓶と同じく南部鉄器のRojiのカラーティーポットや、心地よい重みの鋳心ノ工房の鋳物ティーポット、またシンプルで使いやすい1616/arita japanの有田焼のティーポットなどなどさまざまな素材のものからお選びいただけます。



ご注意事項

  • ※大サイズの鉄瓶のみIHをお使い頂けます。
  • ※本商品は全て職人の手仕事によるお品物のため個体差がございます。予めご了承のうえご購入下さい。