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本日は普段使いに相応しく、かつ凛とした美しさを持つ我戸幹男商店(がとみきおしょうてん)のモダンなお茶碗「あえか」のご紹介を致します。
我戸幹男商店は石川県の山中温泉に工房を構える100年以上続く山中漆器(やまなかしっき)の老舗工房。
天然の木の持つ木目を活かし、轆轤(ろくろ)で正確に木を挽くという伝統的な山中漆器の技術を活かしながらも、現代のライフスタイルにあった実用的でデザインの優れた漆器を生み出しています。
発売される漆器はデザイナーによる美しいプロポーションが特徴。家庭画報やELLE JAPONなど国内外の数多くのハイクオリティな雑誌で特集をされています。
インテリアとして飾る事もできるモダンなデザインは多くのデザイン賞に輝くなど、国内外のバイヤーやデザイナーから高い評価を得ているんですよ。
木の手触りが良く使い勝手の優れたプロダクトからは、細かな部分まで精巧に作り込んだ山中漆器職人の卓越した技が見て取れます。
こちらのつるりとしたお茶碗も、両手で包むように持つとその滑らかさと正確に挽かれた木地(きじ)に職人技を感じます。
写真をご覧頂いてもお分かりになるように、こちらのお茶碗の仕上げはうっすらと木目が見える「拭き漆(ふきうるし)」。
輪島塗のように木地の上から布を被せ、幾重にも漆を塗り重ねポッテリとした艶を生み出す漆器とは仕上げ方法が異なり、山中漆器は塗っては拭き、塗っては拭き、という作業を繰り返し仕上げています。
このような仕上げをすることにより、「拭き漆」は漆ならではの艶を生み出しながらもうっすらと木目が浮かび上がり、華美ではない控えめな美しさを楽しむことができます。
色の見え方と致しましては、お茶碗の光が当たった部分はうっすら木目が見え、陰になった部分は黒々と艶めいて見えます。
(ちなみに店長はぽってりとした輪島塗も、少しナチュラルな山中漆器も、どちらもそれぞれ違いがあり好きです。)
黒色のモダンなご飯お茶碗「あえか」は、やはり炊きたての白米をよそうとその美しさが際立ちます。
ふんわりと炊きあがった白米が黒い漆器の内側に反射する様子は…何だか神々しく見え、まるで神様に捧げるご飯のよう。
大げさかもしれませんが…毎日こうやって温かいご飯を頂ける事に感謝をする気持ちが沸々と胸に湧いてきます。
自分の心と身体を作る大切な毎日の食卓だから、大切な器とお箸でご飯を頂く。
そんなちょっとした心遣いが、毎日の生活を少し豊かにしてくれます。
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