2022年12月23日
天候不良の影響について
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2016年2月26日
わたし(店長)だけかもしれませんが… 金曜日の夜から土曜日の朝にかけて何も特別な予定が無い時は、次の日の朝ご飯のことを考えながら真夜中に朝食の仕込みをするのが幸せな時間です。 仕込みといってもご大層な事はせず、ただ前日に簡単な下ごしらえをするというだけですが(しかも下ごしらえとは名ばかりで、かける時間はわずか10〜15分程度) それでも好きな音楽をかけながら(この日は低音のジャズをほんの小さなボリュームに絞って)少し薄暗い、誰もいない夜中の台所でカチャカチャと”朝食のことだけ”を考えて用意をするのは楽しいものです。 きっと、世界中のいろんな場所で、同じような楽しみを持った方はいるのではないか…?と思いながら静かに作っています。
ここ5年位、ハワイから上陸したパンケーキブームを筆頭に、フレンチトーストやエッグベネディクト等が巷で話題になっておりますが、わたしにとってもフレンチトーストやパンケーキは子供の頃から食べても食べても飽きる事無く恋い焦がれる存在。 物心ついたころから”朝食はご飯とみそ汁”という家庭で育ちましたので、絵本や海外の映画に出てくるような甘くてフワフワな朝食は夢や憧れの対象だったのだと思います。 そういえば、以前まだ会社員として勤めていた頃、最初の冬に頂いたボーナスで、今はなきホテルオークラの本館へ”ホテルオークラ伝統の味 フレンチトースト”を食べに行きました。(朝食を頂くためだけに…) 真っ白でシワ一つ無いテーブルクロスのかけられたホテルのダイニングルームで頂く、フンワリとしたフレンチトーストはもちろん美味しく、でもその味よりも「社会人になってようやく、念願の老舗ホテルで朝食を食べられる」という現実にしみじみと感激をしたことを覚えています。(そして…その際の朝食のお会計は、今でも塗り替えられる事無く自己最高価格です)
前置きが非常に長くなりました。 ホテルで恭しく、ウェイターさんに丁寧に運ばれてくる端正なフレンチトーストも格別だけれど、ふと思い立った時に気軽に食べられるフレンチトーストは、多少形が崩れたりレシピが適当であっても気取らなくザックリと美味しいのがいい。 たっぷりのフルーツや生クリームが無くても充分美味しい。 卵と牛乳と砂糖が入っていれば間違いなく味は美味しく出来るのだから、生焼けでなく、焦げてなければいいや!くらいの気持ちで作っています(笑) 特にこだわっているレシピなどではありませんが、ここまで前置きを長く書いてしまいましたので、至って家庭的なフレンチトーストのレシピをご紹介致します。
わたしが恐らく20年程前に何かの本で見て、それ以来特に変える事も無く作り続けているレシピです。感覚的に作っている部分もあるため味は毎回違うのかもしれませんが…大体いつ食べても美味しいので良しとしております(笑)
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☆材料(2人分)☆
・バケットもしくはバタール、もしくは食パン2人分(写真だとバケット1/2本です)
・卵:2個 ・牛乳:200cc(多めなので仕上がりは柔らかめだと思います)
・砂糖:大さじ2(フレンチトーストは甘いのが美味しいので、躊躇すること無くしっかり入れます)
・バニラエッセンス:4滴(本当は適当と書きたいところです。店長は典型的なO型です)
・バター:20g ・メープルシロップ:お好みで
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☆簡単ポイント☆
ご覧の通り、基本的には出てくる数字は人数と同じ数字です。
3人分なら卵3個に牛乳300ccと砂糖大さじ3、 4人分なら卵4個に牛乳400cc砂糖大さじ4です。 これなら作らなくても忘れなさそうです(笑)
卵液(アパレイユというらしいのですが)は、余ったらそのまま焼いて卵焼きにすれば良いので、足りないかな?と思ったら多めに作るのがミソです。
では作ります。
パンはバケットでも食パンでも、どちらでも良いです。 昨晩はたまたまバケットが余っていたのでバケットです。しっかり卵液を浸しますので、多少時間が経って乾燥気味のパンでも全く問題ありません。
卵液を浸す器はバットでもお皿でもいいですが、底が平らでなるべく深さがあるものがよいです。
今回は1616/arita japanのTYシリーズ Square Bowl 255 white ホワイトを使いました。こちらはバケットがちょうど6切れ入るサイズ。大盛りのサラダやグリルした野菜を入れても栄えるので、おもてなしやパーティーの時に大活躍のお皿です。
この日は調理道具として参加。
フランス語だと”アパレイユ”とも言う卵液。イメージとしてはプリンの材料です。 プリンの液をパンに浸して焼けば、それは美味しいでしょう!とその昔、膝を打って納得した事を今でもよく思い返します。
時々、ホテルのブッフェ等へ行くと”パンプディング”といって、フレンチトーストとプリンの間の子のような物体を見かけますよね。 わたしの勝手な想像ですが、
プリン<パンプディング<フレンチトースト
という順番にパンの存在感が増すのだと思います。 話が少し反れました。 卵液の作り方は説明するまでもありません。卵を割り入れて、牛乳と砂糖、バニラエッセンスを混ぜます。 混ぜるボウルにはTYシリーズ Round Bowl 160 ホワイトを使っています。 底が平らなのでケーキ等を作るには向いていないですが、普段の食事を用意するときのちょっとしたボウルにはこれで充分です。 ザ・適当料理ですので、牛乳は目分量で200ccです。
とはいえ、実はこちらのTYシリーズ Round Bowl 120 ホワイトは上の角度が変わっているところから下1cmまで入れると丁度200ccと知っているので、それを目安に注ぎます。ちなみにこのボウル120、はフルーツを入れたヨーグルトを食べる際にはちょうど良いサイズです。
さて、いよいよ普通のパンがフレンチトーストらしきものに変身します。 この瞬間が大好きです。 パンがものすごく気持ち良さそうにヒタヒタになっていきます。プリンの液に浸れるって、なんだか幸せな響きですよね…(その後焼かれるのは嫌ですが) 適当とは言え、中までしみ込んでもらわないと美味しく無いので、パンを裏返してよくしみ込ませます。 フレンチトーストはしっかり卵液をしみ込ませるのがポイントです。もしこの時、液が足りなくなってしまったら牛乳を足してしまえば大丈夫です。(なんて適当!) ここで前日の下ごしらえは終了です。 そして、何となくおいておいた方が染みて美味しそうなので冷蔵庫で一晩寝かします。 ここまでで、材料の準備を入れてちょうど10分位です。 よく考えたら…10分程度なら朝起きてからでもできますね(笑) でも一晩おいた方が美味しそうなので(繰り返しますが)、前日の夜に作ります。なんたって、寝ている間もワクワクできますからね!
なんと!食べる事を楽しみにしすぎて、肝心の焼くところの写真を撮り忘れてしまいました。後日、また作る際に撮影をしたいと思います…申し訳ありません。 焼く際の焼き時間は、バターを入れたフライパンで弱火で両面合わせて10分〜15分。ふっくら中まで火を通すには蓋をして下さいね!
蓋を外して冷め始めるとすぐにしぼんで来てしまうので、できたての熱々を頂きましょう〜。 こちらのプレートはTYシリーズ Round Plate 240 ホワイトです。 ちょっと大きいかな?と思うサイズですが、食べ物を引き立てるこの余白が美しい…と思いながらこのサイズを愛用しています。(お皿の余白が心の余裕…ふとそんな事を思ったり。) この日の付け合わせはネーブルと焼き林檎とブロッコリー。 フレンチトーストを焼いている間に用意をしました。フレンチトーストだけだと寂しいので、グリーンやオレンジ、赤色を合わせると彩りゆたかでいいですね。
段々気温が温かくなり春めいてくると、お料理をする気持ちも芽吹いてきます(笑) お料理の本を眺めながら「来週は何をつくろうかな〜」と思うのも幸せな時間ですね。 色々な方の、週末のお料理を見てみたいこの頃です。
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