「日本酒の器」と言えば何を思い浮かべますか?

ぐい呑み、お猪口、グラス、ワイングラスと様々ありますが、憧れの器と言えば「ます」ではないでしょうか。

開店祝いや優勝祝いなどで酒樽をポーンと木槌で割ってお酒を飲む「鏡開き」。参列者は樽酒をますで飲みかわす…豪快で憧れますよね。

また、これ以外にも日本酒を出してくれるお店では、桝の中にグラスが置かれ、そこになみなみにお酒を注いでもらえる「もっきり」と呼ばれるスタイルで提供してくれるところもあります。

そんな特別感のあるますですが、おうちでも気軽に桝酒を楽しめるかわいいますがあるのをご存知ですか?

本日は当店スタッフ一同大絶賛のかわいいます「福ますます」のご紹介です。

 

ぽってりフォルムにキュートなプリント 福ますます

増田桐箱店の福ますますは内側のモダンなプリントと、ぽってりと丸みを帯びたフォルムがかわいい升。きっと誰もが「かわいい!」と言ってしまう何ともおしゃれな桝です。

 

そもそも桝はそれ自体が縁起物として知られています。それは、升が神様に捧げるお米やお餅、お豆など大切な物を入れる容器として使われていたから。現代でも節分の豆まきの容器で使われていますよね。

また、「ます」という名前自体が「増す」や「益す」などよいことが増えるという言葉につながり、縁起物として親しまれるようになってきたのです。

 

かわいい福ますますの柄は?

福ますますの柄は4種類、「梅」「鶯(うぐいす)」「博多鋏(はかたばさみ)」「博多独楽(はかたごま)」の4つです。

実はこれらすべて増田桐箱店のある福岡に関わるものなのです。

 

「梅」

「梅」は福岡県の花。松竹梅で親しまれているように、日本を代表する縁起の良いお花です。「長寿」や「豊かな生活」「喜び」の象徴です。

白の水玉模様を背景に梅枝がまっすぐ並び、雪の中から春を呼んでいるようです。

 

「鶯」

「鶯」は福岡県の鳥。梅に鶯と言えば、美しく調和するものの象徴です。花札にもありますね。また、福岡県の太宰府天満宮の有名な梅も思い起こされます。

桝の側面を覆う緑・黄。茶の千鳥格子がとってもモダン。千鳥と言えば波千鳥など海辺のものを思い浮かべますが、ここでは緑の鶯が梅に向かって鳴いているようです。

 

 

「博多鋏」

「博多鋏」は福岡県指定の伝統工芸品の一つ。なんと700年前に中国から渡ってきた、日本で初めてのはさみなのです。

菱紋の中にうかぶ鋏柄がとてもオシャレ。鋏柄は「悪い物を断ち切る」という願いを込めて、羽織の裏地にも使われていたようです。

 

「博多独楽」

「博多独楽」も同じく福岡県指定の伝統工芸品の一つ。博多では、博多独楽は福岡県の無形文化財に指定されている伝統芸能でもあるのです。

赤と黒で独楽が回転している様子を描いた独楽筋(こますじ)は「途切れることなくつながる」「物事がうまくはこぶ」という意味の縁起柄でもあります。

 

こだわりのプリント技術 「つなぎ印刷」

鮮やかな升のうちがあのプリントは、シルクスクリーン印刷という穴をあけたシートを使って印刷する方法で印刷されています。

増田桐箱店独自の技術が「つなぎ印刷」。枡の内側の柄が美しくつながった状態でプリントされているのです。

升にお酒を注いだ時には、華やかなプリントがお酒の透明感をより映し出してくれそうですね。

プリントの上からウレタン塗装が施されているので、直接お酒を注いでも安心です。

 

「もっきり」を体感できるグラスとのセット

福ますますは、かわいいますの4つセットの他に、お店で出てくるような「もっきり」をおうちで体感できるグラスとのセットもございます。

このグラスも当店で人気のブランド木村硝子店の「パスタ」というグラスです。シンプルなグラスだからこそ、老舗の技が光ります。(パスタのみの販売は行っておりません。)

 

かわいい福ますますの中にパスタをセットして、たっぷりと日本酒を注げばたちまち素敵な日本酒バーになりますね。

お一人やご夫婦での晩酌にも、お友達と開く日本酒パーティーにもピッタリです。

 

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以上、新商品「福ますます」のご紹介でした。かわいいですよね!

筆者はお酒を入れる器としてよりも、小物入れやお菓子入れとして使いたいな、と想像しています。金平糖やおいりを入れたらすっごく素敵だと思いませんか?

ちなみに筆者の個人的な好みは「梅」と「博多鋏」。つながった白のパターンがとてもきれいですよ。

 

お酒を飲む機会も増えてくるこのシーズン。かわいい升を用意して、もっとお酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。