NHK「美の壺(びのつぼ)」とは、暮らしの中に隠れたさまざまな[美しいもの]を紹介する美術番組。

当店で扱っているような工芸品を始め、アンティークの家具や、着物、料理、建築に至るまで、人の暮らしを彩る美のアイテムを丁寧に紹介しています。

 

さて、

[BSプレミアム]2018年3月16日・[Eテレ] 平成30年4月22日に放送をされました、

「美の壺」ー魅惑のきらめき 切子ー

はご覧になりましたでしょうか?

この回では日本を代表する切子として、薩摩切子や江戸切子の「美の秘密」が紹介されました。

番組の中でも紹介されていた廣田硝子(ひろたがらす)の江戸切子

もちろん当店でもお取り扱いをしておりますので、ご紹介をさせていただきます。

江戸切子に用いられている文様・「七宝文」とは?

番組で取り上げられていた文様は七宝文(しっぽう)。

同じ大きさの円、または楕円を四分の一ずつ重ねた文様です。

そしてこの文様を上下左右に規則正しく連続させたものが「七宝つなぎ」と呼ばれ、江戸切子のほかお着物の帯など伝統的な織物にもよく用いられる文様です。

そもそも「七宝」とは、仏教用語で述べられている「金、銀、水晶、瑠璃(るり)、瑪瑙(めのう)、珊瑚(さんご)、しゃこ」の七つの宝を指しています。
さらに、円(輪)は和につながるもので、人と人との和の大切さを表しています。

「しっぽう」と呼ぶ由来は、この文様が四方にどちらにも伸びていることから、江戸時代に四方がなまって「しっぽう」と呼ばれるようになったと言われています。また、文様が限りなく伸びることから子孫繁栄の意味もあります。

 

ちなみに当店では江戸切子の他に、箔一金箔のアクセサリーKIHARA有田焼の小皿などで、七宝文様のお品物のお取り扱いがございます。

 

 

 


伝統は可愛い!

と、文様のご説明をいたしましたが、バイヤーである私たちからすると七宝文様の一番の魅力は、何と言っても「可愛い!」こと。

丸が重なって浮かび上がってくる菱形、そしてその中のカットはまるでキラキラ光る星のようです。

寸分の狂いなくカットされた七宝文様は、切子職人が持つ精巧な技法によるもの。

細かさに感服すると同時に、日本の古典文様はこんなにも素敵なのだなと、見ているだけでときめいてしまいます。

赤色の江戸切子は還暦のお祝いにも

おみやげ屋さんや百貨店で見てはいるものの、なかなか買う機会がない江戸切子。

自分で買うにはちょっと高いかな…?というお値段のため、最近では誕生日プレゼントや海外の方へのプレゼントとしてご注文を頂きます。(先日も中南米の領事館様からご注文を承りました)

その中でも特に多いのが還暦祝いとしてのギフト。

普段赤いものを身につけられないお父様やお母様でも、普段づかいできかつ特別感があるとご好評を頂いております。

可愛らしくて、こだわりが詰まっていて、かつ縁起の良い江戸切子。

品切れの際は、入荷まで最長半年間ほどお時間を頂戴いたしますが、スタッフおすすめの逸品です。